ワーク・シフト 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>
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2025年にはエネルギー問題でワークアットホームが増え、自動翻訳機で言語の習得が仕事に求められなくなる。一見え?後10年で?と思ってしまいそうだが、自分が働き出した20+年前には一人に一台コンピューターがなくて、確かに秘書さんにタイプしてもらっていたよな、とか、今や楽天といった日本企業が英語を公用語にする時代、など、仕事とキャリアをめぐる環境の変化は一じるしい。変化に飲まれるのではなく「主体的に築く未来」で3つのシフト{継続的専門性、ネットワーク、金銭以外の働き甲斐)というのはとてもしっくりきた。
アメリカ留学時代に「ポストモダニズム」とかいう授業で、Wealthier the betterの時代の後には、コミュニティや家族がやってくる、というのを学んだことがあって、その時に強烈にまさに!とバブルのさなかにいた私は思い、それ以降、神戸の震災を経て、自然、生活の内容的質(豊かさから得られるもののみを興味の対象としない。本書にもあるが、豊かな生活、おいしい食事やブランドものの所有といったわかりやすい欲は、結局自分の中でのそれらに対する価値、それを得た時のわくわく感がどんどん薄れていく一方で、不思議なことに、素晴らしい自然の中にいる高揚感や、レースの達成感は何度味わっても飽きることがない)、家族{子供を持つこと)を常に喜びとしてきた面があるので、特に3つ目の金銭を稼ぐための仕事と消費の喜びからの脱出はすごく共感できるのだが、それは、著者も指摘知るようにマズローの法則で、すでにある一定のキャリアを得ている側面が大きいのだろう。それを大きな家族への犠牲なしで築いてこられたことは本当にラッキーだったと思う。
第一のシフト、高度な専門技能を継続的に学び、「自分ブランドを築く」というのも、まさに自分がいつもキャリアトークでする話。スキルはどんどんObsoleteされるし、会社で働くことは、最高の成長、技能と経験磨きにつながると思う。
第二のシフト、少人数の同志(ポッセ)、大勢の知り合い(クラウド解決)、打算のない友人関係の3つの人的ネットワークを築くこと。住んでいるところ=人間付き合いではない今、これも本当に大切なことだと思う。
そして、第三のシフトで仕事に対する質的満足感を得ること。ここには、自分主導での「選択」を明確にし、それを自分で強烈に(肯定的に)意識することが必要になる。
今の時代をよく映した著書だと思う。
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